俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
ガチャッと音を立てて、開いたドアの向こうには。
(…え?)
そこには、驚愕の連続が待ち受けていた。
こ、これは…!
「えっ…!」
「だ、誰だっ!」
堂々とそこに入ってきた部外者の俺達を見て、あちらさんも驚愕だ。
その場にいた全員が、こっちに注目してざわざわとし始めた。
しかし、そんなことはこの場では問題ではない。
そんなのよりも、もっと大きい…ヤバい問題が、そこにはある。
「う、嘘だろっ…」
さすがのなずなも茫然だ。
そこにある、バカデカい問題に。
この世には存在しない、今までの経験からお目にかかることは絶対無いものが。
そこには普通に、ある。
…えぇい、仮にも俺は陰陽師の助手。
何が起きても結構、ちょっとやそっとのことでは、転で動じません。
なずなの後を追いかけ回して、いろんなこの世のモノではないモノを見てきた。
でも、それが。
普通の…一般市民の中の一部になっていることに、驚いた。
まさか、まさかこんなものが、この学園の地下に存在していたとは…!