俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
しかし、そんな静けさの中。
「ははっ…ぶはははぁっ!あははは!」
一人、大爆笑しているヤツがいる。
またしても、高橋だ。
「そんなに可笑しいか」
淡々と尋ねるなずなに、高橋は笑いが止まらない。
「あははは!…おまえ、何言ってんの?条例違反?何それ?」
「………」
「…ハッタリかましてんのか?脅しだろ!…正直に言えよ!」
「正直に?何だ?」
「…カトレア会が橘に頼んで、田丸のことを調べに来たんだろ?!なぁ?!」
え…。
「芦屋がすげえ勘繰ってきてるからな?…まさか、部外者使ってここに侵入させるとは思わなかったよ!」
高橋の脳内で、話がとても飛躍していることに、ガクッとさせられる。
…え?カトレア会が?俺に?
田丸さんの?…え?何?
全っ然、見当違い!…でも、ないけど。
「………」
なずなは、無言、無表情で…。
…いや、無表情キープしながらも、笑いを堪えている!
顔がプルプルいって…めっちゃ笑うのを我慢してる!
何だそりゃ!今にも笑いそうだ!笑え!
笑ってしまえ!