俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
mission5 ネバーランドの不穏な悲鳴
明けない夜と闇は無い
★★★
この世の中。
何が正しくて何が間違っているだなんて、わからない。
でも、小さな箱の中では《正義とは何たるか》が決まっていて。
その《正義》を振りかざせるヤツも決まっていて。
『お?…橘の弟の方だ。NTRの』
『わっ。マジ?ダサっ』
『相手があの頼智さんじゃなー?実の兄?…ぶっ』
そいつが白と言ったら、黒でも白。
白も《闇》、黒も《光》となる。
…薫と兄貴の件があってから。
はっきり言って、俺は笑い者になっていたと思う。
指を差されまくっていた。
あの直後、学園のカフェテリアでカトレア会のみんなとお茶してると、俺を見かけては陰でこそこそ…聞こえてんだよ。
本当に気分が悪い。
『…ちょっと。何なのあいつら、もう!』
その様子を目の前で見ていた、隣に座っている、大手新聞社の社長の孫・紅愛(くれあ)が、あからさまに不快な態度を見せる。
ムッとした表情をしていた。
『ひどいよ。伶士は被害者なのに。何も悪いことしてないのに、何で後ろ指差されなきゃならないの?』
『いいよ、別に』
『何でよ!悪いことした二人は、批判どころかもう公認カップルみたいになっちゃって!何で誰もあの二人を批判しないの?ひどいよ!』
この世の中。
何が正しくて何が間違っているだなんて、わからない。
でも、小さな箱の中では《正義とは何たるか》が決まっていて。
その《正義》を振りかざせるヤツも決まっていて。
『お?…橘の弟の方だ。NTRの』
『わっ。マジ?ダサっ』
『相手があの頼智さんじゃなー?実の兄?…ぶっ』
そいつが白と言ったら、黒でも白。
白も《闇》、黒も《光》となる。
…薫と兄貴の件があってから。
はっきり言って、俺は笑い者になっていたと思う。
指を差されまくっていた。
あの直後、学園のカフェテリアでカトレア会のみんなとお茶してると、俺を見かけては陰でこそこそ…聞こえてんだよ。
本当に気分が悪い。
『…ちょっと。何なのあいつら、もう!』
その様子を目の前で見ていた、隣に座っている、大手新聞社の社長の孫・紅愛(くれあ)が、あからさまに不快な態度を見せる。
ムッとした表情をしていた。
『ひどいよ。伶士は被害者なのに。何も悪いことしてないのに、何で後ろ指差されなきゃならないの?』
『いいよ、別に』
『何でよ!悪いことした二人は、批判どころかもう公認カップルみたいになっちゃって!何で誰もあの二人を批判しないの?ひどいよ!』