俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

こういう使い方って…?

…こうして、気に入らない人物をバケモノの檻の中に入れて。

威嚇…してたのか?



「代々こういう使い方?…と、いうことは、こんなことを代替わりしても何年も続けてるということか」

「おう、そうだ?そう言ってるじゃねえか」

「こんな危険な…正気か?!」

「正気?」



すると、高橋は、今度は声をあげて笑う。



「…正気?…何だそれは?…俺達VIPに刃向かってくる奴らが正気じゃねえし?それに、これがあればどんなヤツも大人しくなるぜ?」



高橋は笑い続ける。

笑い過ぎて、ホントおかしくなってんじゃねえかと思うぐらい。



「…生徒だけじゃねえ。煩い大人たちもなぁ?泣きながらビビって逃げてるのをここで見てんの、サイコーだぜ?…あはははっ!」

「な、何だって…!」



大人…先生たちもこれで威嚇してたって言うのか?

バケモノの檻に閉じ込めて、恐怖に震える姿をここで笑いながら見てたっていうのか?



何てことを…!



高橋につられて、周りの藤村や一ノ瀬らVIP、二年の女子たちも一緒に笑う。

…笑ってる?

何がおかしいんだ?

おかしいのは、おまえらだろ?

こんなことをして、笑ってられるなんて。


< 201 / 492 >

この作品をシェア

pagetop