俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
こういう使い方って…?
…こうして、気に入らない人物をバケモノの檻の中に入れて。
威嚇…してたのか?
「代々こういう使い方?…と、いうことは、こんなことを代替わりしても何年も続けてるということか」
「おう、そうだ?そう言ってるじゃねえか」
「こんな危険な…正気か?!」
「正気?」
すると、高橋は、今度は声をあげて笑う。
「…正気?…何だそれは?…俺達VIPに刃向かってくる奴らが正気じゃねえし?それに、これがあればどんなヤツも大人しくなるぜ?」
高橋は笑い続ける。
笑い過ぎて、ホントおかしくなってんじゃねえかと思うぐらい。
「…生徒だけじゃねえ。煩い大人たちもなぁ?泣きながらビビって逃げてるのをここで見てんの、サイコーだぜ?…あはははっ!」
「な、何だって…!」
大人…先生たちもこれで威嚇してたって言うのか?
バケモノの檻に閉じ込めて、恐怖に震える姿をここで笑いながら見てたっていうのか?
何てことを…!
高橋につられて、周りの藤村や一ノ瀬らVIP、二年の女子たちも一緒に笑う。
…笑ってる?
何がおかしいんだ?
おかしいのは、おまえらだろ?
こんなことをして、笑ってられるなんて。