俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
本当に、狂ってるんじゃねえのか…!
まさか、ここまでの事をする奴らだとは思わなかった。
こんな卑劣極まりない事を平気で…!
…だからか。
猪狩が奴らのところへ戻らず、未だに俺の傍で俯いているのは。
猪狩は、少なからず違和感を持っていたのか…。
薫ら、レディクラの一年も、どことなく微妙に俯いている。
「へぇ?…じゃあ、最近もこういうこと、やってたんじゃねえのか?…なぁ?」
なずなが高橋に質問で斬り込む。
って、これ…結構核心に迫ってるんじゃ。
だが、高橋はここで。
何故か余裕ありげに。
なずなの質問に対し、核心をペロッとカミングアウトすることになる。
「…あはははっ!…それ。もしかして、田丸のことを聞いてる?」
高橋は、挑戦的に返答して、何故か笑い続けている。
は…こいつ、自らそのネタ吹っ掛けてくる?
「さっきから何故そんなに笑う?ヤンキー顔ボンボン、笑いの毒キノコでも食ったか」
「は?何言ってんだおまえ?…おまえらが聞きてえのは、俺達が田丸を殺ったかどうかなんだろ?…あぁ、俺達が殺ったんだよ!このバケモノでなぁ?!」
は…こいつ。
何言ってんの?
高橋、自分で喋ってしまった!