俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

セブンライトと不可思議事件

★★★











なずなが北桜学園の見取り図を見せてきて、俺に聞きたいこと?

それは、何だ?




「とりあえずこっちこっち」と、廊下の隅に連れていかれるが。

急に振られた話に、思考が追い付いていかない。

何を聞かれるんだ?

しかし、そんな俺には構わずなずなは話を進めた。




「聞きたいことってのは、ここの部分の話なんだ」

「ここって…高等部校舎の西側?」



なずなが指差している部分は、高等部校舎の西側であり、中等部校舎の東側。

二つの校舎の繋ぎ目であり、廊下で繋がっている、その一階部分だった。

ここが…?



すると、率直にズバリと聞いてくる。



「…この真下。設計図上は何も無い」



その空白の部分を指差す。

一階の真下…地下?



「けど…この真下に地下階…あるだろ?部屋」

「………」



そこは…。



(………)



…そこは、あまり良い思い出はないが。

秘密にしている理由もない。



「…そこは、VIPの専用ラウンジだよ」

「専用ラウンジぃ?!」



なずながすっとんきょうな声をあげる。

確かに…一般人からしたら考えられない答えだよな。


< 21 / 492 >

この作品をシェア

pagetop