俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~



高等部校舎の西側半分の地下階に存在する、VIP専用ラウンジ。

中等部と高等部の校舎のちょうど繋ぎ目に入り口へ繋がる階段がある。

入り口には、鍵がかかっていて、VIPから渡されたIDカードを使わないと開かない。



「おいおい。随分なセキュリティだな」

「だから、縁のない生徒や先生達大人は入れないんだ」

「…だからか」



そして、ドアを開けると、そこはぶちぬきの広いフロア。



「ラウンジっつーぐらいだから、ソファーとかテーブルとか置いてあんの?」

「まあ…そんなところだな。イメージ的にはあのニューハーフパブくらい」

「えっ!広っ!…そこで何すんの?」

「仲間内でお茶したり、男女が逢い引きしたり」

「逢い引き…!」



…で、このぶちぬきワンフロアの隅には、個室が三部屋。



「…は?!個室?何に使うの!」

「それは…周りに聞かれたくない話もあるだろ」

「逢い引きにも使ってんじゃねえの?!恐っ!」

「………」

いちいち反応すな。


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