俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

また…地球外生命体!



しかも、一匹ではない。

ざっと四、五匹はいて大群だ。

まさか、こいつらが俺達を攻撃してくる…?



その、まさかだ。



グルルル…とうなり声をあげると、大きなコウモリの目が赤く光り出す。

そこから、こっちに向かって急降下してきた。

体当たり…?!



「きゃあぁっ!」



急降下してきたコウモリは、一人の頭を掠めると、集団を飛び抜けて急上昇する。

そして、方向転換し、バサバサと羽根の音を立てる。

また、こっちに狙いを定めるように目を光らせる。



すると、向こうの方でも「うわぁっ!」と悲鳴があがる。

別のコウモリが他の奴らを襲って…!



「…ちっ!」



舌打ちをした綾小路さんは、懐から素早く取り出してその銃口をコウモリに向ける。

手にはリボルバー?



「…なずなっ!減俸ですよ!」



ロック解除をする様子もなく、銃を打ち放つ。

バン!と弾けるような銃声が響くが。

しかし、出てきたものは…弾丸じゃない?

オーラの塊のようなものだ。


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