俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
『黒炎の華』
★★★
何だ何だ何だ。
黒い翼の彼によって、急に囚われの身になったと思ったら。
急に黒い翼の彼の背後からなずなが現れ、その首を取り裸絞の体勢を取り…ある意味彼を捕らえてしまった。
捕らえたり、囚われたり。
いったい、どういう状況でしょうか。
「…伶士から手を離せぇぇっ!……降臨諸神、諸神人、縛鬼伏邪、百鬼消除…急急如律令!『縛破』!」
なずなが口早で半ば怒鳴り気味にそう唱えると、俺を捕らえていた黒い羽根の帯が白く光を放ち出す。
細く射す光を発し出したと思ったら、ボン!と弾けた。
(わ、わわっ…)
その爆風で、体が彼の手から離れて、向こうの方に少し吹っ飛んでしまう。
グラグラと足元がおぼつかないまま、ゴロッと地に転がってしまった。
い、痛い。
そこへ、凌憲が駆け付けて俺のもとにやってくる。
「伶士、大丈夫?!」
「あ、うん…」
そんな俺の身より。
目の前では、緊迫のドンパチが再開だ。
「ふーん…どんな時も主の身を最優先。さすが隠密・音宮一族」
「…余計なお喋りしてる暇なんてないぞ!…リグ・ヴェーダ!」
何だ何だ何だ。
黒い翼の彼によって、急に囚われの身になったと思ったら。
急に黒い翼の彼の背後からなずなが現れ、その首を取り裸絞の体勢を取り…ある意味彼を捕らえてしまった。
捕らえたり、囚われたり。
いったい、どういう状況でしょうか。
「…伶士から手を離せぇぇっ!……降臨諸神、諸神人、縛鬼伏邪、百鬼消除…急急如律令!『縛破』!」
なずなが口早で半ば怒鳴り気味にそう唱えると、俺を捕らえていた黒い羽根の帯が白く光を放ち出す。
細く射す光を発し出したと思ったら、ボン!と弾けた。
(わ、わわっ…)
その爆風で、体が彼の手から離れて、向こうの方に少し吹っ飛んでしまう。
グラグラと足元がおぼつかないまま、ゴロッと地に転がってしまった。
い、痛い。
そこへ、凌憲が駆け付けて俺のもとにやってくる。
「伶士、大丈夫?!」
「あ、うん…」
そんな俺の身より。
目の前では、緊迫のドンパチが再開だ。
「ふーん…どんな時も主の身を最優先。さすが隠密・音宮一族」
「…余計なお喋りしてる暇なんてないぞ!…リグ・ヴェーダ!」