俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
明かされる過去、とは
★★★
黒い翼の彼も撤収すると、俺達を困らせていた大きなコウモリの集団も共に姿を消した。
一悶着終えた現場は、再び動き出す。
VIPとレディクラの面々はすでに警察関係者の車に乗せられ、すでに学園を後にしていた。
凌憲たちもその後を追うように出ていく。
そして、今ちょうど。
魔獣の入った檻が、トラックに積み込まれる。
それをじっと見守っていた。
…白目で眠る、なずなの頭を膝に乗せながら。
(………)
白目…。
…なんて顔だ。
あまりにもおぞましくて、さっき手で瞼を撫でて閉じてやったんだけど。
時間が経つと、また開いた。
ああぁぁ…何でまたオープンするんだ、その瞼。
…いや。いやいや。
ため息が深く出そうなくらい、おぞましい顔だけど。
こんなことで、俺は冷めないぞ。
むしろ、写真に収めて弱味を握りたいと思ってる(…)。
いや、収めた。
さっき、空気も読まず、こっそり写真撮った。撮ったどー。みたいな。
ひとつずつ、弱味を握っていく…。
黒い翼の彼も撤収すると、俺達を困らせていた大きなコウモリの集団も共に姿を消した。
一悶着終えた現場は、再び動き出す。
VIPとレディクラの面々はすでに警察関係者の車に乗せられ、すでに学園を後にしていた。
凌憲たちもその後を追うように出ていく。
そして、今ちょうど。
魔獣の入った檻が、トラックに積み込まれる。
それをじっと見守っていた。
…白目で眠る、なずなの頭を膝に乗せながら。
(………)
白目…。
…なんて顔だ。
あまりにもおぞましくて、さっき手で瞼を撫でて閉じてやったんだけど。
時間が経つと、また開いた。
ああぁぁ…何でまたオープンするんだ、その瞼。
…いや。いやいや。
ため息が深く出そうなくらい、おぞましい顔だけど。
こんなことで、俺は冷めないぞ。
むしろ、写真に収めて弱味を握りたいと思ってる(…)。
いや、収めた。
さっき、空気も読まず、こっそり写真撮った。撮ったどー。みたいな。
ひとつずつ、弱味を握っていく…。