俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
ビバ連休の最終日は、颯太や陣内たち男子の他、美森や他の女子たちと、総勢10名以上でごはんとカラオケに出掛ける。
しかし、上の空。
だけど、そんな自分に気付くといけないと思い、気を取り直して笑顔を作って見せる。
みんなと遊ぶのは楽しいのに。
今回は、疲れるな…。
自分のメンタルの未熟さにガッカリさせられるところだ。
明日は学校もあるし、夕方には解散。
本日は忠晴に怒られずに済んだ…。
そして、本日も。
忠晴に見守られながら、一人で夕食を食べる。
すると、玄関のドアが開く音がして「たっだいまー」と、声が聞こえた。
…あれ?兄貴の声?
こんな早い時間に帰って来た?
珍しい…。
「頼智さま?…こんなお早い時間に?どんな風の吹き回しですか!」
忠晴も慌てて、玄関へとお出迎えをしに行く。
そのぐらい、兄貴が平日大学ある日に早く帰ってくるのは、珍しい。
その兄貴がやってきた。
「あーお腹すいた。忠晴、俺の食べるモノある?」
「もちろんございます」
「平民の家庭料理食べたいー。…あ、伶士、たっだいまー」
「お、おかえり…」