俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
それに…。
◯首を長くして
×首を伸ばして
…だからな?!
「みんなー?伶士ですわー!サッカーの練習から帰ってきましたわー!」
心の準備をも与えられないまま、引っ張って連れていかれ、あっという間にみんなの前に引きずり出されてしまう。
「あ…」
みんなは恐らく、近くの席の者や、なぜかその輪の中にいるうちの母さんとお喋りをしていたんだろうけど。
俺が登場するなり、静かになって一斉にこっちに注目していた。
気まずい…!
「おぉー伶士、練習お疲れー」
「久しぶりー」
え。
普通…。
奥にあるテレビの前の席にいる凱と煌人は、こっちに手を振っていた。
テレビ見てる…よく見ると、先日の全国大会の録画?!
「ちょっ!…な、何でそれ見てんの!」
「え?おば様が『見て見てー!』って言うから」
「はっ…!」
母さん、何を余計な!
その母さんは、女子たちとお茶を飲みながらお喋りをしていたようで。
「あら伶士、お帰りなさいー!皆さんお久しぶりだから、ついつい話が弾んじゃって」
何でいるの!
馴染んでる!