俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
母さんとお喋りしている紅愛と栞奈もこっちに手を振っている。
「伶士おかえりー。先にお邪魔してしましたー」
「もぉー!舞絵と凌憲だけ伶士に会ってずるいー!だから今日来たー!」
「あ、そうなの…」
すると、凌憲がそこで「あはは」と笑っている。
この会の主催者…この人でしょ。
「お疲れ。今日伶士のところ行くって話したら、みんな行きたいっていうから連れてきちゃった」
「………」
まあ、そう悪びれもなく言ってくれますね…。
すると、舞絵が俺のホント真ん前に現れる。
「伶士っ!定例会にも顔を出さないで、凌憲とだけ会うなんて、許されませんわよ!」
「は、はい…」
「凌憲も!…こっそり伶士と密会しようだなんて、そんなに優越感に浸りたいのですか!」
「あはは」
うわっ。本当に相変わらず強烈だなこの娘わ。
思わず返事しちゃった。
一方、凌憲はあんなに強烈に捲し立てられても、ビビる様子はない。
慣れてるというか、許容範囲が広いというか。
「みんな、伶士に会いたかったんだね」
…どこをどう見て、そうまとめられるの?!