俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「父さんもビックリしてたよ。まさかこんな症例があって、しかも陰陽師がその術?を使いながら、病院側は全身管理を徹底して回復するなんて。父さん興奮しちゃって、今度陰陽師さんと飲みに行きたいって言ってた」
田丸さんの主治医は、煌人の父さんだったのか。
菩提さんと飲みに行くことになるんだろうか。
そして、あれから10日ほど経った今。
北桜学園の現状を耳にする。
あの場にいたVIPとレディクラたちは。
ほぼ姿を見せていない。
二年は全員、学園を出ていった。
逮捕されて勾留…ではないが。
みんなそれぞれどこかへ転校してしまったらしい。
高橋は…更生施設に入ったのでは?という噂だ。
詳しい話はわからないが、学園を去った。
という、事実だけ。
一方、一年はというと。
向井と九郷も、二年と同じく…学園を出ていった。
どこへ行ったかは、これも不明。
あの場にいなかった南平は、お咎めなし。
…と、南平はフェンシングが忙し過ぎて、あの奥の部屋に立ち寄ったことがあまりなかったそうだ。
パーティーに参加したことなかったし、ドラッグの存在もあまりよく知らなかった。
うちの兄貴パターン。