俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「…そこで、もういっちょ。警察からウチへの依頼。…と、いうか私への依頼」
「なずなご指名?」
一瞬だけ、ニッとドヤ顔になる。
「…地下階に生徒しか入れないんだったら、その生徒と同じ高校生の私が生徒のフリをして地下階に潜入し、何らかの証拠を見つけてきてくれ、と」
「は…」
「そこで『何らかの魔力の取引を人間が行ってる』という証拠を掴んで映像にでも残しておけば、後は無理矢理ガサ入れ出来るからってさ」
と、いうことはつまり。
「なずな…なずな、おまえが北桜学園に潜入するってことか?!」
「そういうワケですたい?」
「な、何でっ!…何でおまえが!」
「ま、この界隈で高校生陰陽師は私だけだし?このなずな様、潜入捜査経験ございますし?むふふ」