俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
…んんっ?!
スムーズな会話のキャッチボールだったのに、思わず言葉を詰まらせてしまう。
すると、ここぞとばかりにニコーッと微笑まれて、顔を覗き込まれる。
顔が近い…!
と、驚くが、その動揺を何となく見せないように、体勢整える振りしてぎこちなく顔の距離を離す。
「凛々子、美味しいラッシー置いてあるカレー屋さん気になってて?伶士くん、のむヨーグルト好きだっていうから、絶対気に入るお店だと思うんだ?」
「へ、へぇー。どこの店?」
俺がのむヨ好きだって話、どこから聞いたんだ。
カレーもラッシーも気になるけど。
俺、今…デートに誘われているよ。
さすが、積極的な清純女子。
しかし。
御堂さんとカレーか。
(うーん…)
行ける日、あるだろうか。
カレーとラッシー、気になるな。
傍にいる御堂さんの話を聞きながら、そんなことをぼんやり考えていたが。
(…あっ!)