俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
《二人が良い感じって噂聞いた時はまさかとは思ったけど?…ないよねー?》
…このセリフを言われた時。
『違うよな?』と、強く言い聞かされてる感があった。
圧をかけられたというか、牽制というか。
控え目に可愛らしく振る舞っといて、実はだいぶ強気なんじゃ。
それに、俺となずなは…無い?
ば、バカにすんなよ。
なんつー偏見だ。
俺としては、もう御堂さんが無い。
なずながギャルだからとバカにしてるように思えてならない。
見た目なんて関係ないだろ。俺のなずなをバカにするな。
カレーもラッシーもねえよ、もう。
…しかし、この見た目の偏見を御堂さん以上に主張してくるヤツが、今後現れることを今の俺は知らない。
だが、その前に。
その日の部活終了後という、忘れかけていた頃にその話題は再度やってくる。
「…で、何?リンリンと付き合うの?」
「………」
飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
話が…飛躍してる!