俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
部活の帰りに腹が空いたので、いつものメンバーでイオンのフードコートに行く。
お茶とたこ焼きを買って、さあ食べようという時に。
突然、輝樹にそのネタをぶっ込まれる。
「え?何だそれ。俺聞いてないぞ。どうしたどうした」
隣に座る颯太は、俺と向かいの輝樹の顔を交互にチラチラ見ている。
颯太はあの場にいなかったから、知らないか。
話す暇もなかったし。
「って、いうか。誰から聞いたんだよそれ。あの場にいたのは陣内らでサッカー部一人もいなかったけど」
「おー。それは、あそこでたこ焼き買ってるでっかいヤツから」
「…えっ?!」
「おーおー。俺がどうしたってさ?フッフー」
そこには、大盛のたこ焼きとジュースを乗せたトレイを持って、一足遅くテーブルに戻ってきたチカが…!
「チカおまえ、御堂さんのこと誰から聞いたんだ。陣内か?」
早速問い詰めるが、チカはそんな俺を見てぷぷっと笑っている。
何がおかしい…!
「やぁねぇー伶士殿っ。気付かなかったんすかい?」
「気付く?何を?」