俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
その言葉の意味を考えていると、またしてもチカは、ぶふーっと笑い出す。
「あんた、6組の前でリンリンとラブラブやってたしょー?」
「ラブラブ…ちゃうわ!」
「我々、教室から覗いておりましたのよー!」
「のぞきっ…はぁぁっ?!」
教室から見られてた?!
いや、確かに6組の真ん前だったけど。
気付かなかった…不覚だ!
「カッコいいとか『凛々子興奮しちゃったもん!』とか…リンリン興奮させんなよー。エロナウイルス。エロいわー」
「ばっ…そんなところだけ抜粋するな!」
「あと、おデートに誘われてたろー。名犬ラッシーのいるカレー屋さん?フッフー」
「…いや、犬はいない…」
そこでボケるって、才能なんですけど。
「しかし、チカもめざとく発見するな。伶士の現場、結構目撃してるだろ」
颯太が妙に感心していると、チカは「そうなのよ!」と妙に調子づいている。
「今回も楽しく覗きをさせて頂きました!…なずぽよと共に」
「何だその『なずぽよと共に』は。高級フランス料理のメニューみたいな。季節のクレソンを添えて、みたいな」
え…。