俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

その言葉の意味を考えていると、またしてもチカは、ぶふーっと笑い出す。



「あんた、6組の前でリンリンとラブラブやってたしょー?」

「ラブラブ…ちゃうわ!」

「我々、教室から覗いておりましたのよー!」

「のぞきっ…はぁぁっ?!」



教室から見られてた?!

いや、確かに6組の真ん前だったけど。

気付かなかった…不覚だ!



「カッコいいとか『凛々子興奮しちゃったもん!』とか…リンリン興奮させんなよー。エロナウイルス。エロいわー」

「ばっ…そんなところだけ抜粋するな!」

「あと、おデートに誘われてたろー。名犬ラッシーのいるカレー屋さん?フッフー」

「…いや、犬はいない…」

そこでボケるって、才能なんですけど。



「しかし、チカもめざとく発見するな。伶士の現場、結構目撃してるだろ」

颯太が妙に感心していると、チカは「そうなのよ!」と妙に調子づいている。



「今回も楽しく覗きをさせて頂きました!…なずぽよと共に」

「何だその『なずぽよと共に』は。高級フランス料理のメニューみたいな。季節のクレソンを添えて、みたいな」



え…。


< 403 / 492 >

この作品をシェア

pagetop