俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

なんだ。すぐそこにいたじゃねえか。



…と、思ったのも束の間。



(…ん?)



教室の前に、なずなは一人じゃない。



(あ…あぁっ!)



なずなの傍には…クラスTシャツにジャージ姿の男子生徒が一人。

背が高くて、遠くから見ても明らかにいい男の空気を醸し出している男子だった。

男と…一緒!



男と一緒にいる。

それだけで、途端にイラッとした気分がやってきた。



「おー。またミスター蓑島来てるのか」



川村もその事に気付いたようだが、あまりビックリしていない様子だ。



「またって…」

「最近なずぽ、ミスター蓑島とよく喋っちょるな。何か向こうから来るらしいのよ」

「向こうから…来る?!」

「ミスター蓑島に気に入られてんのよ」

「…何っ!」



よく見ると…二人は何か紙切れ一枚見ながら、話している。

それを見て笑ったり、何やら話が盛り上がっているようだ。



とても、仲睦まじく…!


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