俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
しかも、蓑島さんはイケメン過ぎるイケメンだ。
野球部だけど、坊主じゃない。
オフシーズンだからか、セット出来るぐらい髪は伸びていて、普通にちょい悪なワイルドお兄ちゃんだ。
例えるなら、歌って踊れるイカツい兄ちゃん集団、ザイル系。
ミスターだけど、学園の王子様というイメージではない。
「ミスターかっけぇなー。…あ、でも私はやはり伶士殿がいちばんお素敵…」
「カレシが一番じゃねえのかい」
「理想と現実は別世界だっつーの。あ、でもミスター蓑島、彼女いんでしょ?」
「おーいるさ。めっちゃ美人の幼なじみカノジョ」
「でしょー。…で、でもっ!やっぱ私めは伶士殿がいちばん…!ぷぷっ」
みっちょ、俺のことなんてどうでもいいぞ。
でも、蓑島さんは、男であるこっちも、羨ましくなるぐらいカッコいい…。
そんな蓑島さんに、気に入られてる…?
(………)
何だとっ…!
ここぞとばかりに。
嫉妬の炎が燃え上がる。