俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

しかも、蓑島さんはイケメン過ぎるイケメンだ。

野球部だけど、坊主じゃない。

オフシーズンだからか、セット出来るぐらい髪は伸びていて、普通にちょい悪なワイルドお兄ちゃんだ。

例えるなら、歌って踊れるイカツい兄ちゃん集団、ザイル系。

ミスターだけど、学園の王子様というイメージではない。



「ミスターかっけぇなー。…あ、でも私はやはり伶士殿がいちばんお素敵…」

「カレシが一番じゃねえのかい」

「理想と現実は別世界だっつーの。あ、でもミスター蓑島、彼女いんでしょ?」

「おーいるさ。めっちゃ美人の幼なじみカノジョ」

「でしょー。…で、でもっ!やっぱ私めは伶士殿がいちばん…!ぷぷっ」



みっちょ、俺のことなんてどうでもいいぞ。

でも、蓑島さんは、男であるこっちも、羨ましくなるぐらいカッコいい…。



そんな蓑島さんに、気に入られてる…?



(………)



何だとっ…!



ここぞとばかりに。

嫉妬の炎が燃え上がる。



< 417 / 492 >

この作品をシェア

pagetop