俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「…お、伶士殿?」
思い立ったら、すぐ実行。
嫉妬と怒りの感情が湧いて出て来てしまった俺は、川村とみっちょの元を離れ、早足でツカツカと二人のいるところへと向かってしまう。
まるで競歩選手のように、早歩きだけど素早く…!
なんか、よくわからないけど。
ムカッ腹立ってきた。
御堂さんと富岡さんが立ち塞がってきて、挙げ句の果てには、イケメン・蓑島さん?
何故、こんなにもトラップが仕込んである?!まるで、ベトナムの地雷のように!
しかも、彼女持ちなのになずなを気に入る?
余計いけないだろ!不届き者め!
邪魔をするな…邪魔するな!
邪魔するヤツは、馬で蹴り殺すぞ!
指先一つでダウンさせるぞ…!
怒りと嫉妬の炎を背中に背負って急行。
現場が近付いてくると、二人の様子がわかる。
蓑島さんがなずなにスマホの画面を見せて、何やら説明している風だ。
「…で、前回の失敗踏まえて処理した結果がこれ。味が全然違っててさ?」
「へぇー。実際やると難しいんだな」
「慣れれば簡単みたいなんだけどさ?」
何の話をしてるのか…!