俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
と、そこの思いは通じたのか。
御堂さんは「また連絡するねー?」と、ご機嫌に手を振って立ち去っていった。
…最後に、なずなを高速チラ見して。
行った…いなくなった。
はあぁぁ…今のはいったい何だったんだ。
…と、一息つきたいところだが。
そんな暇はない。
さっきの続き。
話、話。
「…なずな、ごめん。行こう」
そう言って、気を取り直して再び移動を促そうと手招く…が。
「へぇ…モッテモテだな?お坊っちゃま」
俺の方へとニヤニヤニヤニヤと、冷やかしの笑みを向けている…!
なっ…!
「ち、違う!」
「違う?だとしたら、美少女リンリン随分強引だこと?もうご家族に紹介される手筈になってるじゃないのー?ぷぷっ」
「あ、あれは勝手に!」
「え?でも、カレーとラッシーしに行くんだよね?ぷぷっ。で?家でもママのごはん?…食い倒れツアーか!」
「…いちいち笑うな!」
これ、イジり倒される展開だぞ…!
このイジりモード、早く断ち切ってしまわねば…!