俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「だーかーら!それの何が関係あんだよ!親父がダメだって言ってんのか?!俺がおまえのこと好きになっちゃいけないって言ってるのか!もしそうなら、親父殺しに行くぞ?!」
「わわっ!言ってないけど…こ、殺すって…!物騒だな!」
「俺が親父を殺す云々どうでもいい!…おまえは、おまえはどうなんだって俺は聞いてるんだ!」
「ひっ…!」
「俺のことどう思ってるんだ?!ただそれだけ聞かせろ!…男として眼中に入ってないのはわかってんだよ!」
「や…待て!待てって!」
「でも、そんなんで諦められるほど、軽い想いじゃねえってんだよ!」
ヤバい。
こんなに怒鳴ったことないっていうくらい、大声で怒鳴ってしまった。
怒鳴り過ぎて、頭や唇ピリピリいってる。
いや、それぐらい…頭にきた。
まさか…まさか!
なずな自身に、そんなことを言われるとは思ってもみなかった。
見た目云々気にしないヤツだと思っていたから、余計に…!
…ショックだった。