俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
なぜ、逃げられるのか。
なぜ、こんな展開になっちゃってるのか。
俺、なずな。どっちが悪いのか。
全てひっくるめて、怒りの雄叫びをなずなの背中にぶつける。
「おまえっ…だから、好きだって言ってんだろうがああぁぁっ!!」
怒りの雄叫び(告白?)は、四階の廊下中に響き渡り、エコーした。
今や、廊下にいた生徒全員が、俺達に注目している。視聴率100%。
「なななっ…!」
俺の雄叫びと共に、なずなは一旦立ち止まって振り返るが。
赤面してあたふたしながらも、再び俺に背を向ける。
また…また逃げるぞ!
「…待て!…逃がさない!」
何で、こんなことになっちゃってるのか。