俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
急転直下の謎
★★★
『おまえっ…だから、好きだって言ってんだろうがああぁぁっ!!』
…そう叫び掛けながらも、我に返ってきて、しばし後悔を始めていた。
なぜ、こんなことになっちゃってるのか。
あぁ、わかってる。
すぐにキレる、懐の小さい俺が悪い。
けど、前に出てしまった以上。
もう、引き下がれない。
「…待て!…逃がさない!」
「わわっ!」
少し身を前に乗り出し、手を伸ばす。
届いた手はなずなの腕を掴んだ。
途端にビクッと震え上がっている。
「わ、わ、悪かったごめん!だから怒るな!怒るな!爆ギレお坊っちゃまになるな!」
「…だから、お坊っちゃま言うな!…っつーか、逃がさない!さっきの返事を聞くまでは!」
「へ、返事?」
「告白の返事!」
「なっ…!」
こんな展開、返事どころじゃないのもわかってる。
しかし、ギアが上がったままで、なかなか冷静になれないのは。
なぜか涌き出る焦燥感というやつもあるからだろうか。
早く…早く捕まえさせてくれ。
『おまえっ…だから、好きだって言ってんだろうがああぁぁっ!!』
…そう叫び掛けながらも、我に返ってきて、しばし後悔を始めていた。
なぜ、こんなことになっちゃってるのか。
あぁ、わかってる。
すぐにキレる、懐の小さい俺が悪い。
けど、前に出てしまった以上。
もう、引き下がれない。
「…待て!…逃がさない!」
「わわっ!」
少し身を前に乗り出し、手を伸ばす。
届いた手はなずなの腕を掴んだ。
途端にビクッと震え上がっている。
「わ、わ、悪かったごめん!だから怒るな!怒るな!爆ギレお坊っちゃまになるな!」
「…だから、お坊っちゃま言うな!…っつーか、逃がさない!さっきの返事を聞くまでは!」
「へ、返事?」
「告白の返事!」
「なっ…!」
こんな展開、返事どころじゃないのもわかってる。
しかし、ギアが上がったままで、なかなか冷静になれないのは。
なぜか涌き出る焦燥感というやつもあるからだろうか。
早く…早く捕まえさせてくれ。