俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
俺の登場にももちろん驚き、俺となずなの顔を交互に見た。
が、その隙を見て、なずなは3組に飛び込む。
「うぉっ!」
輝樹は、なずなにどつかれて声をあげていた。
なずなは3組の中へと完全姿を消した。
…ああぁぁっ!逃げられた!
なずなにどつかれた輝樹は、教室の中の方へと顔を向けて、文句を言っている。
…だが、その一言を耳にして。
俺は、急転直下の謎へと誘われるのだった。
謎は、突然に。
「ったく、何だおまえは音宮!…また、川村のところか!」
「るっさいわアホ!命危ないんだよ!」
は…。
輝樹の何気ない一言を、耳にして。
ふと、頭が真っ白になる。
(………)
は…輝樹。
今、何て言った…?
こさえた怒りも何のその。
その一言で、一瞬にして真っ白になり。
全ての機能が停止したかのように、その場に立ち尽くす。
突然として、謎が降りかかってきた。
ひょっとしたら…かもしれない、と。
前々から、まさかと思っていた、謎。