俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
強引お坊っちゃま設定?
それは、悪くないな。
なずなの北桜学園潜入捜査に同伴する。
先にあげたシステム解除の問題とか、心配どころはいろいろあるさ。
あそこは本当に、俺のような内情わかってる人間が同伴した方がスムーズな潜入が出来ると思う。
それに…俺自身、なずなの心配の他に、気になることもあって。
…VIPがヤバい連中だというのは、わかっていたけど。
まさか、殺人をする…?
昔から、飲酒、ドラッグ、パーティー、乱交とヤバイことばかりやってる人たちだったけど。
イジメまがいのことをしているっていうのも、噂でちらほら聞いたことはある。
だから、絶対無いとは言いきれない。
でも、高校生が殺人だぞ…?
自分の身近にいたヤツがそんな…?
あと、気にかかることは…もうひとつ。
VIPのメンバーとは、寄付金額の高い生徒が勧誘される。
高等部に上がったら、順に声がかかる。
…もし、俺が北桜学園に在学していたら、お声はかかっていただろう。
そして…俺と行動を共にしていた、カトレア会のみんなも。