俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
記憶の片隅の少女リラは、なずな。
陰陽師である、なずなの入院中の父親は…あの、音宮のおじさん…だ。
親父の親友である、音宮のおじさん…!
間違いない。
…いや、そうであれば、すべてが綺麗に繋がるんだ。
パズルの最後のピースのように。
《音宮…陰陽事務所?》
…音宮陰陽事務所は、親父の親友である、音宮のおじさんの会社で。
社員であるなずなは…おじさんの娘。
こういう繋がりだったのか。
《ったく、早朝バズーカといい襲撃といい、予測不能な突飛な行動は親父そのものだな!顔もそっくりになってきたしよ!》
親父がなずなの父親を知っていたのも、納得だ…。
《なずなは、俺にとっては大切な客人だ。断じて使用人の身分ではないことを覚えておけ》
大切な客人…それは、大切な友人の娘、だからだったのか。
親父や他の大人達などの話から。
考えれば考えるほど、もしやまさかのいろいろな心当たりはあって。
…まさか、俺達。
小さい頃、すでに出会っていたなんて…。