俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「母ちゃん、めっちゃ若くて美人らしいぜ?会ったことないけどなー」
「へぇ…」
「でも、三者面談、毎回違う人が来るって話だった。金髪の兄ちゃんだったり、白塗り着物姿のおっさんみたいなおばさんだったり。どれが父さんでどれが母さんなのか、全然わかんねーって話」
「………」
金髪の兄ちゃんは…菩提さんか?
白塗り着物姿…それは、おっさんみたいなおばさんではない。
恐らく、ホンモノのおっさんだ。
「ハーフって、名前見るまで気付かなかったもんな…。言われてみりゃそうかもなってカンジ。美人だしなるほどみたいな」
「まぁ…」
「父さん、何やってるかわからないけど、すげえ稼いでるみたいだぜ?働かなくても充分金あるみたいで、うちの地域で一番高級なマンションに住んでるってさ」
「へぇ…」
「…で、音宮と何モメてたの?おまえらそんなに仲良かったっけ?」
「………」
輝樹の話は、心当たりあるものや、初めて聞いた話など様々だけど。
重大事項な謎を知ってしまった衝撃のおかげで、イマイチ頭に入ってこなかった。