俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

カトレア会とは、この北桜学園付属幼稚園の入園準備のためのプレ入園サークルで。

俺達の代からお試しで新設された、親子参加型のサークルだ。

そして、親子共々英語や音楽、マナーの勉強をする。僅か3歳で。

しかし、お試しでやってみたら大好評で、幼稚園入園後も課外サークルとして活動することとなり、英語以外の外国語講座や、工場見学、芸術鑑賞会、著名人の講演会に参加などなど…小学校卒業まで活動は続いていた。

下の学年にもメンバーが増え、カトレア会はいつの間にか大所帯となる。



その時の初期のメンバーが、俺を含む同学年の七人。

日本でも有名な老舗呉服店の社長の孫が、凌憲。

舞絵は父親が道議会議員だが、祖父、曾祖父はなんと元総理大臣という名家の生まれ。

紅愛は、北海道を代表する大手新聞社の会長の孫。

元々はここら一体の大地主で、現在は不動産会社の社長の息子が、凱。

煌斗は、民間病院ではこの界隈じゃ一番大きい月桂樹総合病院の理事長を祖父に、副院長を父に持つ。

栞奈(かんな)の両親は、共に世界を飛び回る音楽家で、CDを出したり、テレビにも出ている著名人。栞奈自身も将来ピアニストを目指しているという音楽一家だ。


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