俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

…モヤモヤ、わだかまりだらけの謎解消のために、親父に話を聞いたのに。

今度はまた違うモヤモヤに、頭が支配されることになる。



(………)



親父の書斎を出て、フラフラと歩きながら自分の部屋に戻る。

ベッドに直行して、また枕にボフッと顔をうずめてしまった。

ぐるぐるぐるぐる回る頭の思考を抱えながら。



おじさんは、親父を護ったばかりに。

大変なことになってしまった…。



そんな親父の息子の俺を、なずなはどんな思いでボディガードしていたんだろうか。

そんなことを考えると。



胸が苦しくて、痛い。



俺、このままなずなを好きでいていいんだろうか…。

なずなに嫌な思い、させるんだろうか…。



思考は思わぬ方向にも向かって。

ぐるぐるぐるぐる、エンドレスに回っていく。



あまりにも考え、考え込みすぎて。

スマホの着信に気付かず。



そのまま寝落ちしてしまうほどだった。








< 475 / 492 >

この作品をシェア

pagetop