俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
…モヤモヤ、わだかまりだらけの謎解消のために、親父に話を聞いたのに。
今度はまた違うモヤモヤに、頭が支配されることになる。
(………)
親父の書斎を出て、フラフラと歩きながら自分の部屋に戻る。
ベッドに直行して、また枕にボフッと顔をうずめてしまった。
ぐるぐるぐるぐる回る頭の思考を抱えながら。
おじさんは、親父を護ったばかりに。
大変なことになってしまった…。
そんな親父の息子の俺を、なずなはどんな思いでボディガードしていたんだろうか。
そんなことを考えると。
胸が苦しくて、痛い。
俺、このままなずなを好きでいていいんだろうか…。
なずなに嫌な思い、させるんだろうか…。
思考は思わぬ方向にも向かって。
ぐるぐるぐるぐる、エンドレスに回っていく。
あまりにも考え、考え込みすぎて。
スマホの着信に気付かず。
そのまま寝落ちしてしまうほどだった。