俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
気がつけば。
何でこんなに問い詰められているような状況なってるのか。
「………」
いや、それは自分自身がよくわかっていたりもして。
「優が重傷になったのは…俺のせいだ。俺を庇って、あいつからの攻撃を受けた、と」
でも、それは紛れもない事実…。
「…社長。本当にそう話したのですか」
「あ、あぁ」
「やっぱり…」
すると、若き代表から、深い深いため息が漏れた。
まるで、不満を訴えるような。
「…だから、社長。何回も言ってるじゃないですか。それは違うと」
不満は、細めた目から発される圧にも出ていた。
しかし、そこは苦笑せずに若造相手にも真っ向から反論する。
「は…違うことはないだろう!」
「確かに優さんはあなたを庇ってあの勘違い厨二病ヤローの攻撃を受けてあんなことになりました。しかし…」
その若造は、敬うべき相手だろうとジリジリと圧のある視線で迫る。
その反論を全面否定するために。