俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「本当にわかったんですか」
「は?わかったって言ってるだろ?」
剣軌が再び、社長の顔をグッと覗き込む。
その威圧の視線と共に。
「本当に納得してますか」
「…えぇい!おまえもしつこいな!そういうところは優に似てきたぞ!」
「それ、褒め言葉ですよ?」
「まあまあまあまあ。ビジネスパートナーだけど親子同然のお二方。ドリンク来たんで乾杯しましょ?かんぱーい。労働後のハイボールはうまいっすよー?」
そうして、冒頭の話を終え、暫しの雑談の後に。
本日集まった理由である、本題に入る。
窓から見える夜景は綺麗に映るが。
空は、下弦の月さえ見えない、生憎の曇り夜空だった。