俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「社長、その日は?」
「その日は、東京で外せない会議があってな?プライベートジェットで頑張っても、札幌に着くのは夜の9時頃だ」
「東京?未来のグループ頭取は大変ですねー?」
「茶化すな綾小路。俺は自由にしていたいんだけどな。…まあ、前にも言ったけど、そのパーティーには倅二人も参加する予定だ」
「へぇ…?」
「そういうワケで、あれだ。頼むぞ。ヤツが登場するかもしれないんだろ?」
「…ええ、ヤツは必ず来ます」
また、剣軌は笑みを向ける。
今度は…ニヤリと表現したくなるような、悪巧みたっぷりの、悪い笑みを。
「…宣戦布告、受けて立ちますよ?」