俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
★★★






(はあぁぁ…)




昨晩は、いつの間にか寝落ちしていた。



けど、眠りは浅くて。

でも、夢も見なかった。

そのせいか、体が少し怠い。

終了式、校長の話を聞きながら、立ったまま寝るところだった。



(はあぁぁ…)



昨日の親父の話を思い出しては、気分が落ちる。

もう、何だかその事ばかり考えてる。




《…あの黒い翼の男に狙われた俺を、優は庇って…》

《な、何でおじさんが!》

《…優は俺のボディガードだ》

《は…?》




衝撃の事実だ。



…なずなと音宮のおじさんが、親子。

そこまでは予想してから話を聞いたから、そんなに驚きはしないさ。確認だからな。



でも、まさか。

音宮のおじさんが、親父のボディガードで。

その親父を護ったがばかりに、重傷を負ったなんて…。



(………)



そして、なずなは、そんな俺の元ボディガード。



どんな…運命なんだ。こりゃ。




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