俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「…に、二枚、食べていい?」
「好きなだけ食えば」
「おおぉぉ!」
ソワソワの上にうろうろし出した。挙動不審?
そして、チラチラとこっちを見ながら、顔をしかめてうーんと考え込んだりして。
今、ヤツはジレンマと戦っている。
最高級ステーキ食いたいけど、素人を仕事に同伴させるのは…うーん。みたいな?
俺はドヤ顔でふんぞり返り、オロオロしている挙動不審のヤツを余裕綽々で見守る。
落ちる。絶対、落ちるぞ。
むしろ、落ちろ。
落城せよ…!
…そして。
「う、うーん…わかった。そこまで言うなら?…警察の方に?聞いてみてやる。内通者だったおまえを?同伴させていいか?」
落城…!
…の、割には偉そうだな。
「警察にダメ言われても、学園のどこか近くでこっそり待ち合わせて行けばいいだろ」
「いやいやいや…作戦上、そんなワケにも行かないんだよ」
「作戦?」
「…と、取り敢えず!警察に報告してから、また連絡する!今日中に!」
「わかった。待ってる」
…そういうワケで。
俺の作戦は、成功。
どうにかして、なずなの同伴許可は降りた。
肉牛様々。