俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
そして、陰陽師の助手、継続。
第二弾といったところか。
そこで昼休みも終了してしまい、俺達はそれぞれ教室に戻った。
「…おまえ、絶対撒くなよ?俺を撒いたらステーキは無しだ!」
「わ、わかってるよ!連絡を待てい!」
さすがの大魔王も、最高級ステーキの前ではタジタジ。
教室に戻ると、速攻美森がやってきて『何の話?何の話だったの?きゃー!』と、興味津々に探ってくる。
話が話なので『何でもなかった』と、誤魔化しておいた。
なずなの北桜学園潜入捜査に同伴し。
仲間の身を案ずると共に。
微力ながらも、何かなずなの役に立つ。力になる。
俺にも出来ることが、必ずあるはずだ。
…軽く事は進んでしまったが、俺は決して軽い気持ちではない。
まさか、魔力がVIP専用ラウンジで蠢いているなんて。
北桜学園で今、何が起こっているのか。
この目で、確かめる。
そう意気込み、なずなからの連絡を待つ。
午後の授業も終わり、部活も終わりと、時間は過ぎていき、陽も暮れて夜となった。