俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


すると、そこらの棚の上に置いておいたスマホがブルブルと音を立てて震えている。

着信だ。



手に取ってウィンドウを見ると、ハッと反応してしまう。

なずなだ…来た!

気持ち慌ててスワイプして着信に出る。



「も、もしもし」

『私だ。今いい?』



相変わらず、電話応答偉そうだぞ。

私だ。なんて。私私詐欺か。



しかし、今はふざけて物事を捉えている場合じゃない。

気になる結果を率直に問う。



「…で、どうなった?警察さんに俺のこと聞いたのかよ」

『それが…』



良い結果を期待してるワケじゃない。警察の捜査に一般人だからな。

ダメモトだったんだけど。

ダメでも無理矢理行くつもりだし。



『…ぜひ、来てくれってさ』

「………」



ダメモトだったんだけど…。



「…えぇっ?!」



あまりの意外な結果に、一瞬固まってしまった。

え、ウェルカムなワケ?!



「は…それ」

『いや、私も驚いたんだけどさ』

「何で?」

『何でも、聞き込み、情報収集が難航してたらしくてさ…』


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