俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

北海道の…警察の本部?!



『とりあえず、明日11時に正面で待ってて。迎えに行くから』







…そう言われてから夜が明け、瞳真くん曰くビバ連休の初日。

昼も近くなる11時五分前。

俺は…その警察本部の正面の隅っこに大人しく立っていた。



忠晴には『街でみんなと遊ぶ』と大嘘をつき、大通公園で降ろしてもらって、てくてくとここまで歩いてきた。

オフィス街の高層ビル群の比較的端の方。

近くには大きい植物園がある。



正面玄関口に立っているもんだから。

さっきからいろいろな姿の人の出入りを黙って見ているカタチとなっていた。

人間観察タイム?

明らかに警察官という制服姿の男性から、スーツ姿の人、ラフに私服姿の人とか。

…さっき、身なりが汚い(失礼)明らかにホームレスちっくなおじさんもよろよろと歩いて中に入っていった。

本部に用事?所轄や交番と間違えてないだろうか。



本当に、様々。

そんな人達をボーッと観察しては、たまに目が合って気まずくなったり。


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