俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「なんと!君の名前を耳にした途端、生徒会が手の平返して態度が変わった」
「…え?!生徒会が?!俺の名前を聞いて、何で…」
驚きなんだけど。
高等部の生徒会?俺、繋がりあったっけ。
「さぁ?…学園の内部事情を知る者がこっちにいると知って観念したか、それとも君なら信用出来るとのことか…?」
疑問だらけだ。
俺の知らないところで、何かが動いているような気がする。
「…まあ?どっちにしろ?こっちとしては、そのVIPがよりクロだという有力情報を手に入れたんで?そこは問題なーし」
「VIPが?…クロ、ですか?!」
「まあー?結界の中の蠢く魔力に関わってること自体、我々超常現象調査室としてはクロなんですが?田丸くんに対する仕打ちが彼らによるものなのか、何なのか…刑事さんたちがうるさいワケですよ」
そうか。
その蠢く魔力と田丸さんの関連性ってやつを、裏付けるものが必要なのか。
むふふーと、ドヤ顔を見せる綾小路室長だが。
「ですが、生徒会の証言なるもので、その…『VIPが田丸くんに危害を加える動機』なるものが仮定されまして」
「動機?」