俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

「なんと!君の名前を耳にした途端、生徒会が手の平返して態度が変わった」

「…え?!生徒会が?!俺の名前を聞いて、何で…」

驚きなんだけど。

高等部の生徒会?俺、繋がりあったっけ。



「さぁ?…学園の内部事情を知る者がこっちにいると知って観念したか、それとも君なら信用出来るとのことか…?」



疑問だらけだ。

俺の知らないところで、何かが動いているような気がする。



「…まあ?どっちにしろ?こっちとしては、そのVIPがよりクロだという有力情報を手に入れたんで?そこは問題なーし」

「VIPが?…クロ、ですか?!」

「まあー?結界の中の蠢く魔力に関わってること自体、我々超常現象調査室としてはクロなんですが?田丸くんに対する仕打ちが彼らによるものなのか、何なのか…刑事さんたちがうるさいワケですよ」



そうか。

その蠢く魔力と田丸さんの関連性ってやつを、裏付けるものが必要なのか。

むふふーと、ドヤ顔を見せる綾小路室長だが。



「ですが、生徒会の証言なるもので、その…『VIPが田丸くんに危害を加える動機』なるものが仮定されまして」

「動機?」
< 69 / 492 >

この作品をシェア

pagetop