俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

うーんと考えてしまう。



確かに、カトレア会メンバー七人でいることは多かったけど。

すれ違う知らない生徒にまで「ごきげんよう」って挨拶されてたけど。

カリスマって…確かに、みんな絵に書いたような優秀な生徒で、それぞれ一芸に優れていたところはあったけど。そこかな。

…俺?普通。おまけ。

サッカーと空手だけの人。

テストも凌憲にだけは勝てなくて、常に二番だったし。



…しかし、ここからは。

俺が知らない事実だった。



何かが起きた、という俺の推測は間違っていなかった。

と、いうことになる。



「…名家揃いのカトレア会。どうやら寄付金額も半端じゃなく、高等部進学の際、もちろんVIPレディクラへのお誘いの声がかかったそう」



やはり…。



「…しかし、カトレア会の六人は揃ってそのお誘いをお断りした」

「えっ…」



その予想だにしなかった事実に、喉の奥で言葉を詰まらせてしまう。



凌憲や舞絵たちが…VIPレディクラ入りを断った?!


< 71 / 492 >

この作品をシェア

pagetop