俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
うーんと考えてしまう。
確かに、カトレア会メンバー七人でいることは多かったけど。
すれ違う知らない生徒にまで「ごきげんよう」って挨拶されてたけど。
カリスマって…確かに、みんな絵に書いたような優秀な生徒で、それぞれ一芸に優れていたところはあったけど。そこかな。
…俺?普通。おまけ。
サッカーと空手だけの人。
テストも凌憲にだけは勝てなくて、常に二番だったし。
…しかし、ここからは。
俺が知らない事実だった。
何かが起きた、という俺の推測は間違っていなかった。
と、いうことになる。
「…名家揃いのカトレア会。どうやら寄付金額も半端じゃなく、高等部進学の際、もちろんVIPレディクラへのお誘いの声がかかったそう」
やはり…。
「…しかし、カトレア会の六人は揃ってそのお誘いをお断りした」
「えっ…」
その予想だにしなかった事実に、喉の奥で言葉を詰まらせてしまう。
凌憲や舞絵たちが…VIPレディクラ入りを断った?!