俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

「やがて、カトレア会は、高等部でもカリスマ性を発揮する。生徒会をバックに、VIPとは真逆のクリーンな雰囲気を持ったメンバーたち。好感度は抜群で、生徒、先生、OBからの支持はますます増え、VIPの存在をどんどん圧していく…そして、タイミング良く、前校長が急病で療養を理由に、退職」

校長?

寄付金大好きで、VIPの言いなりだって噂だけど。

代替わりしたんだ。



「…それに焦り、ますます立場が狭くなっていき、怒りを覚えたVIPたちが、今度は生徒会のメンバーに嫌がらせをするようになった」

「………」

カトレア会が歯が立たないのなら、弱者の生徒会を…。

どこまでも狡猾で、やること汚ないな。



「そういうことで、田丸くんの件はVIPの仕業なのでは?と、生徒会は睨んでるみたい。確かに。動機ははっきりしてるしね?でも、証拠が無いから声を大にして言えなかったんだと思うけど…」



そうか。そうだったのか。

北桜学園で、何かがあったとは考えていたが。

まさか、カトレア会とVIPが対立していて。

それが元で生徒会が被害に…?



何てことが起きてたんだ!



(………)



ショックを隠せない。


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