俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「えっ…」
顔を上げると、そこには未だニッコリ笑いかけてくる、綾小路室長がいる。
「あくまでも今の話は『君が人から聞いた話』だから。…だから、これから実際見て、聞いて納得してきて?」
「え…」
「…向こうでは新任の校長と、生徒会が改めて君と話したいと言っている。それが、彼らが今回の捜査に協力してくれる条件なんだ」
「は、はい…」
「てなわけで、今回のなずなとの同伴での潜入捜査、よろしくお願いします」
そう言って、改めてペコリと頭を下げられる。
最後、畳み掛けられた感あるけど。
(………)
いや、躊躇っていたって、今さら後には退けない。
自分から臨んできたことだ。
この目で、確かめる。
学園で何が起こっているかを。
自分のしたことを悔やむかどうかは、その後だ。
「…こちらこそ、よろしくお願いします」
こちらこそ、深々と頭を下げる。
ためてためて頭を上げるが。
(…ん?)
こてっと右肩に何かが乗っかった。
(………)
これは…。
まさかの久々の展開…!