俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
綾小路室長は、科捜研に連絡を取ってどうやってそのシステムを破るか、考えてもらうと話していた。
それ、俺的にも名案があるんですが。
伝えると『…橘くん、可愛い顔して考えることエグいね』と、言われた。
早速出発するとのことで、準備として。
綾小路室長から、北桜学園の制服を手渡される。
トイレに行って着替えてきたら、サイズがぴったりだった。
びっちびちではない…。
「サイズはなずなに聞いたから、アバウトだったんだけど、大体ぴったりでよかったね」
なずなが?
「…俺のサイズ知ってたの?おまえ」
「風祭と同じぐらいって言っといた」
「風祭…誰それ」
そう言えば、度々出てくるその名前。
先日、ホモ若頭木嶋さんも…柊斗さんも言ってたな。
すると、綾小路室長が付け加えてくれる。
「…あ、風祭は自分の部下です。この超常現象調査室のメンバーです。今、席を外してるけど」
「…そうですか」
綾小路室長の部下?
この寂れた部署に(すみません)、他に人員いたのか。
「拓狼さん、そういや風祭は?」
「悠介は今、科捜研に呼ばれてる」
「えぇぇ!かそーけんの女?私も行きたかった…」
本当に残念そうだ。