俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
すると、ドアの向こうからバタバタとけたたましい足音が聞こえる。
それは音と共にこっちに近付いてくるのがわかる。
そして…ドアがバターン!と勢いよく開いた。
あまりの騒音に、体がビクッとさせられる。
「…おぉい!ゴーストバスターズ!…例のモグリどうなってんだ!」
ドアの向こうから、スーツ姿のおっさん登場?!
スタイリッシュな印象の綾小路室長とは違って、明らかに顔の濃いおっさんだ。
「あー。山さん」
「…あー。じゃねえよ綾小路!だから!例のモグリの件どうなった?!いつやるんだ!」
呑気な対応の綾小路室長とはまるで真逆で、顔の濃いおっさんは、妙にピリピリしている。
誰、この暑苦しそうなおっさん。
だが、綾小路室長は動揺することなく、マイペースに返答する。
「モグリはこれからでーす。…ひょっとしたら、ガサも今日やっちゃうかもよ?」
「…何っ!それは本当か?!」
「わかんなーい。でも、すぐに動けるよう準備しといてね?山さんの出番来たら、すぐ呼んじゃう!」
「…おし!わかった!…ったく、ゴーストバスターズはいつも突然要請だからな?!…てめえ、抜かるなよ?!」
「ほいほーい」