俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
北桜学園の身の上話ばかりで、頭から少し離れていたが。
えぇい。当初の目的を忘れるな。
俺は、こいつの役に立つ。
少しでもいい。なずなのために、何か出来ることを。
傍にいれば、強くなれる気がしてるんだ。
「な、なんでもない」
「じゃあ、早く乗れ。…行こう」
だから、怯んでいる場合じゃない。
一緒に行くんだ。
「…わかった!」
差し伸べられた手を取り、それを引っ張っていくつもりで、進め。