俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

いざ、潜入

★★★






意気込み入れて、北桜学園へ向かう車に揺られながら。

綾小路室長から、今回の潜入捜査の内容の説明を受ける。



「今回の捜査では、捜査員である君たちに、学園内を撮影してもらいます」

「えっ!」



撮影?何で?

俺、カメラワーク上手じゃないんだけど。

あまりスマホで写真撮ったりしないし。

余計な不安がフツフツと沸いてくる。



…しかし、その心配は無用だったようだ。



「君たちには、これを着けて潜入してもらいます」



そう言って、綾小路室長が俺たちにそれぞれ手渡したのは。

眼鏡。

俺には黒いプラスチック製のフレームのもの、なずなには茶色のフレームのものを。



眼鏡掛けるの?

まさに、変装の代名詞。



「…この眼鏡は、特殊小型カメラが搭載されてます。この両側の金具の部分、それぞれにね?」

「えっ。こんなに小さなカメラなんですか?」

「驚くなかれ。ちなみにブレザーのワッペンや、肩にも仕込んでありますよ?」

「えぇぇっ!」

「だからって、特に意識はせずに振る舞ってね?」

「は、はい…」


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