あの日の帰り道


「咲季」



抱きついた私の頬を相沢くんの手が包み込む。

微かに甘い声が私を甘い雰囲気に誘う。



それだけで何も考えられなくなるなんて
私は自分で思ってる以上に相沢くんに触れられるのが嬉しいみたい。



相沢くんの嬉しそうな顔が見えて誘われるまま目を伏せれば甘い接吻が落ちてくる。



甘い余韻に浸っているときつく抱きしめられるからそのまま甘えてブレザーに頬を寄せる。



「こんな甘え方されると帰したくなくなる」



耳元でそんな事を言われると嬉しくて私も帰りたくないと言ってしまいそうになる。



でも大島さんが抱きついた時、相沢くんがどう接したのかが気になって仕方がなかった。


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