あの日の帰り道
「……咲季どうしたの?もしかしてこれ注文したのって咲季?」
「うん……。莉奈ちゃん達と帰ってきてから図書館行こうと思ったんだけど……」
バイトが休みなのにわざわざバイト先に来た理由を不審がられないように適当に誤魔化そうとした。
「お腹空いたし、ハンバーガーは食べたくなくて」
「そっか。だったらカフェオレも持って来てやるよ」
私の前に注文したドリアを置くと座ってる私の頭を撫でてくれた。
チラリと視線を相沢くんに向けるとすぐ優しい笑みを返してくれる。
そんな些細な事が嬉しい。
「相沢くんが仕事終わるまでここで待ってていい?」